千葉県農林総合研究センター研究報告
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印旛沼に対する集水域内土地利用別の窒素及びリンの負荷
八槇 敦
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2012 年 2012 巻 4 号 p. 93-99

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抄録
印旛沼流域において,標高データから面積100~200haの集水域を59か所抽出し,ランドサットTMデータからその土地利用を判別して,土地利用別に窒素及びリンの負荷の状況を明らかにした.1.集水域小水路の硝酸イオン濃度は,平均が18 mg/L,最大が51mg/Lであり,2か所で水質汚濁に係る環境基準値の44mg/Lを超えていた.アンモニウム及びリン酸濃度は平均がそれぞれ0.86及び0.41mg/L,有機態の窒素及びリン濃度は平均がそれぞれ1.6及0.05mg/Lであった.2.集水域の農地面積割合(x)が高いほど,硝酸濃度(y)は高く,両者の関係はy=0.49x+5.80の正の相関式で表された.一方,市街地及び林地の面積割合(x)が高いほど,硝酸濃度(y)は低く,y=-0.44x+46.73の負の相関関係があった.3.流域下水道が整備されていると判別される地域を除くと,市街地面積割合(x)が高いほど,アンモニウム(y1),有機態窒素(y2)及び有機態リン濃度(y3)が高かった.これらの関係はそれぞれy1=0.05x-1.01, y2=0.06x-0.68及び y3=0.003x-0.066の正の相関式で表された.
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© 2012 千葉県農林総合研究センター
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