千葉県農林総合研究センター研究報告
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イチジク挿し穂の一年生休眠枝における採取部位及び形質が挿し木の活着と生育に及ぼす影響
平井 達也北口 美代子加藤 修曽良 久男
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2015 年 2015 巻 7 号 p. 75-80

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抄録
イチジクの挿し木において,品種及び挿し穂の一年生休眠枝における採取部位が挿し木に及ぼす影響を調査した.1.「桝井ドーフィン」,「バナーネ」,「ブルジャソットグリース」の3品種では「ブルジャソットグリース」が最も活着率が高く,最も低い「桝井ドーフィン」との間に有意差が認められた.このことから,挿し木の活着率には品種間差があることが示唆された.2.「ブルジャソットグリース」では一年生休眠枝のいずれの部位から採取した挿し穂を用いても高い活着率が得られたが,「バナーネ」では先端部の活着率が基部に比較して劣り,「桝井ドーフィン」においても同様の傾向がみられた.このことから,挿し穂は一年生休眠枝の中間部及び基部からの採取が望ましく,先端部は品種によっては活着率が劣ると考えられた.3.「桝井ドーフィン」について挿し穂の採取部位が挿し木後の活着や生育に及ぼす調査を詳細に行ったところ,先端部の活着率が最も低く,生育も劣った.しかし,挿し穂の地上に出る部分にパラフィン系テープを巻く処理を行うことによって活着率及び生育量が向上した.4.挿し穂の直径,重さ,密度が挿し木後の苗木の生育に及ぼす影響は小さいと考えられた.5.以上から,イチジクの挿し木では,一年生枝の中間部及び基部が挿し穂に適すること,先端部は「桝井ドーフィン」等品種によっては活着率が低くなり,苗木の生育量も劣る場合があるが,挿し穂の地上にでる部分にパラフィン系テープを巻くことにより改善されることが明らかになった.
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© 2015 千葉県農林総合研究センター
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