千葉県農林総合研究センター研究報告
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台切りした茶樹における放射性セシウムの動態
赤山 喜一郎原田 浩司廣野 祐平谷口 克彦山本 幸洋
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2015 年 2015 巻 7 号 p. 81-87

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抄録
放射性セシウムの低減対策として中切りを実施した茶樹において,根からの吸収の有無を明らかにするため,台切りを実施し,その直後と1年後の茶樹の部位別の放射性セシウム濃度及び存在量を比較検討した.1.台切り後は,新たに発生した新生器官(新梢,葉,枝)が旺盛に伸長し,1年後の10a当たり新鮮重は地下部>新梢>枝≒台切り部>葉の順に大きく, 乾物重は地下部>台切り部>枝>新梢>葉の順に大きかった.2.台切り時の137Cs合計存在量は40.2Bq/m2であり,物理的減衰量を考慮するとその1年後は39.3Bq/m2と推定され,1年後の実際の存在量38.6Bq/m2とほぼ同等であった.新生器官の137Cs存在量12.4Bq/m2は,台切り部と地下部の137Cs存在量の1年間の物理的減衰量を除いた減少分13.0Bq/m2にほぼ等しかった.3.新生器官から検出された放射性セシウムは,台切り後に枝葉が伸長することにより,台切り部,地下部から新生器官へと移行したものと思われた.台切り後1年間では,茶樹における放射性セシウムの外部からの付着,吸収や除去及び137Cs存在量の変化がほとんどなかったことから,根による土壌からの放射性セシウムの吸収はほとんどないものと推察された.
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© 2015 千葉県農林総合研究センター
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