抄録
本研究は,就労支援付きリカレント教育プログラムでのキャリア支援を,A大学での実施事例を通して探
索的に検討することを目的とする。就労支援付きリカレント教育としての特徴的な要素や効果的な体制作
りや支援方法について整理をすることで,今後の就労支援やリカレント教育への応用やキャリア支援者の
資質向上に資する示唆を得る。研究対象とする事例は,A大学が主催した令和2年度文部科学省受託事業で
の就労支援プログラム(2021年10月~2022 年1月実施)であり,集合研修と個別支援で構成されていた。個
別支援を担当したキャリア支援者6名に対しプログラム実施前・中間・実施後の3回半構造化面接を実施し
た。プログラム実施後の面接結果(2022 年2月実施)を分析対象とし,KJ法(川喜田,1967)を援用し分析し
た。就労支援付きリカレント教育におけるキャリア支援に関する98項目が抽出され,34小分類・9中分類・
4大分類として整理された。大分類は「Ⅰ.本プログラムでの特徴的な要素(3小分類)」「Ⅱ .体制作りと連携
(6小分類・2中分類)」「Ⅲ.支援全般(15小分類・5中分類)」「Ⅳ.就労支援(10 小分類・2中分類)」であった。
分類結果に基づき,就労支援付きリカレント教育でのキャリア支援に関する空間配置図が作成された。