脳循環代謝(日本脳循環代謝学会機関誌)
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生活習慣病と脳血管障害
山城 一雄
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2014 年 25 巻 2 号 p. 129-135

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抄録

食生活の変化や運動不足に伴い,脂質異常症や肥満など生活習慣病は増加傾向にある.脂質異常症はリン酸化された内皮型一酸化窒素合成酵素の発現低下により,脳動脈における血管内皮機能障害を引き起こすと考えられる.また,内臓脂肪の蓄積は脳小血管病変の独立した危険因子であり,内臓脂肪より分泌されるアディポネクチンや炎症性サイトカインなどのアディポカインは,炎症や血栓傾向を介して血管内皮機能障害および動脈硬化に関与することが示されている.近年の報告によると小児を含む若年者の肥満は増加傾向にあり,脳梗塞における生活習慣病の重要度は,今後さらに増すことが予測される.生活習慣病により引き起こされる血管内皮機能障害のメカニズムの解明による新たな脳血管障害の治療の確立が期待される.

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© 2014 日本脳循環代謝学会
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