Chem-Bio Informatics Journal
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GSK-3β 阻害剤のイン・シリコドッキングスタディーおよびリガンドデザイン
Babu Ajay PChitti SashikanthRajesh BPrasanth Vishnu VKishen Radha JVVali Khadar R
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2010 年 10 巻 p. 1-12

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抄録
新たなGSK-3β阻害剤をデザインする目的で、thiazolo[5,4-f]quinazolin-9-one 誘導体のドッキングスタディーを実施した。方法として、既存の thiazoloquinaizolin 誘導体12化合物(IC50: 0.56μM ~ 50μM)について AutoDock 3.05 を用いて解析し、得られたDock score -8.32kcal/mol ~ 10.49 kcal/mol は、IC50値との間に良好な相関が見られた。また、これらの化合物とGSK-3βとのドッキングシミュレーションはX線結晶解析における結合様式を類推するものであった。これらの解析を基に、CDK2およびCDK5と比較してGSK-3βに選択的な阻害剤としてthiazoloquinaizolin 誘導体16化合物をデザインし、Dock score として -10.53 kcal/mol ~ -13.14kcal/mol の値を示す化合物をデザインすることができた。これらの化合物のAutoDockシミュレーションによる相互作用様式は従来の化合物とは異なっており、新たなGSK-3β阻害剤のデザインする際に有用であると考えられる。
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2010 Chem-Bio Informatics Society
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