地域地理研究
Online ISSN : 2433-460X
Print ISSN : 2187-8277
住民の居住意識からみた 岡山市の高地価住宅地区の特徴と課題
―2地区の調査・比較から―
西村 拓真
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 27 巻 2 号 p. 1-14

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抄録
高地価の住宅地区に住むことは魅力的であり、居住者のステイタス意識にも結びつきうる。一方で、地方圏では、大都市圏に比して住民の高齢化や地域コミュニティの縮退などの諸課題の深刻化が主張される。この点は高地価住宅地区でも例外ではない。この背景から、本稿では地方圏の一事例として岡山市の2地区をとりあげ、おもに住民の居住意識から両高地価住宅地区の魅力的な特徴と課題を明らかにした。居住者へのアンケート調査の結果、居住地選択時および調査時点の意識では、X地区では静かさや土地柄、Y地区では教育環境、子育て環境という魅力的な特徴が示された。地区の課題については、X地区では商業施設や公共交通の利用、Y地区では道路・交通環境や住民のかかわり合いが強調された。こうした地区の特徴と課題は相互に影響しあうと考えられる。本研究は、特徴および課題の関連を捉え、両地区が抱える昨今の複雑な一状況も指摘した。
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© 2022 地域地理科学会
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