地域地理研究
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Print ISSN : 2187-8277
大都市の都心空間を捉える高校地理の巡検
― 大阪市「北船場」から「うめきた」まで ―
西村 拓真髙矢 和馬山脇 正資
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2026 年 30 巻 1 号 p. 21-37

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抄録
高等学校「地理」において巡検学習の一層の拡充が求められている。空間の変容が鮮明化する今日の大都市都心部は、地域の動態的な性質や捉え方を学ぶための有効な巡検対象として位置づけられる。本稿は、大阪市の都心空間、とくにその空間分化と変容に注目して実施した高校生対象の巡検の内容を報告する。本巡検は、中近世以来、大阪城下の都心商業・業務地域としての機能を担ってきた「北船場」から、「キタ」の辺縁に位置し、政府主導の都市再生の政策下で大規模な市街地再開発が進展する「うめきた」に至るコースである。巡検学習の中心に据えたのは、近世から現代までの時代変化の中で、地形・経済・政策などの諸環境から影響を受けながら、都市が連続的・重層的に成長し、分化・変容してきた点である。実践の結果、参加者には地域や空間に対する認識の深化や、都市の分析視角の獲得、地理学習への意欲の向上に関する効果が示唆された。
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© 2026 地域地理科学会
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