抄録
心原性ショックは患者の高齢化、重症化ととも
に先進諸国で増加しており、半数近くの患者は致
死的となる。さまざまな経皮的循環補助デバイス
がそれら心原性ショック患者救済に寄与している
が、その効果は不十分と言わざるを得ない。近年、
左室補助装置(LVAD)におけるさまざまな技術革
新の中で循環補助用心内留置型ポンプカテーテル
Impella が本邦でも薬事承認され、使用件数を伸
ばしている。本総説では、PV loop(pressure-volume
loop)という基礎的な循環フレームワークに立ち
返り、Impella の循環補助デバイスとしての立ち位
置や治療デバイスとしての可能性・有用性につい
てこれまでの基礎、臨床研究結果を基に考察する。