2025 年 21 巻 p. 134-145
本研究は、レポートライティングがキャリア探索にあたえる影響を明らかにすることを通して大学固有の学びの職業的レリバンスを検討するものである。536名の大学2・3年生を対象に量的調査を実施し、目的変数にキャリア探索(自己探索、環境探索)、説明変数にレポートライティングの際に行う情報収集行動や問題設定・テーマ設定行動を用いた階層的重回帰分析を行った。結果、影響が部分的なものも含むが、レポートライティングの際に行う情報収集行動やテーマ設定・問題設定行動を積極的に行う学生ほどキャリア探索が行われていることが明らかになった。大学固有の学びにこれまでにない職業的レリバンスを見出すことができ、大学固有の学びとキャリア教育の間における相補的な関係が見えてきた。