2025 年 21 巻 p. 122-133
定年後も長く働くことが期待されるようになったが、継続雇用者以外がどのように働き続けているかについては一部紹介されているものの、学術的に明らかになっているとは言いにくい。人手不足基調が続く中、高齢労働者の存在感が増しているが、何が就労継続を後押し・阻害するのかも十分わかっていない。本稿では、欧米のブリッジジョブ研究を参考にしつつ、定年後も働き続ける高齢者の就労継続プロセスを把握した。TEAで就労継続プロセスを把握し、就労継続者の径路をもとに挑戦就労型、少欲就労型、自律移行型、工夫就労型の4類型を示した。ブリッジジョブ研究が日本の60代後半以降の就労促進の参考となること、学びは就労継続を後押しする可能性があること、役立っている旨の伝達や達成感ある仕事が就労継続を後押しする一方、企業の年齢への見方と就労継続者の意識にはギャップがあり、定年後就労を考える際に負の影響を与えていることが把握された。