抄録
IT化によりオフィスビル、家庭に多数導入されたパーソナルコンピュータ(PC)を取り上げ、わが国のPCによる1999年、2000年の消費電力量推計を行った。その結果、1999年のPCによる消費電力量は52億kWhとなり、これは日本の電力需要量の0.64%にあたると推定された。また、2000年のPCによる消費電力量は61億kWhとなり、これは日本の電力需要量の0.73%にあたると推定された。これらのうちオフィスの消費電力が75%を占めていた。2000年時点で、日中の待機設定と夜間の電源をオフにする電源管理により、約25.8億kWhの電力が削減可能であったと推測された。