抄録
将来における都市のエネルギー消費予測を行うためには、既存建物のエネルギー消費の実態を把握し、各用途のエネルギー消費原単位を知る必要がある。これは、今後の省エネルギーを推進していくうえでも重要な指針となる。本論文では、広島市内の建物、特に、散在している小規模建物にも重点を置いて、各種建物用途のエネルギー消費実態調査を行った。広島市(5区)を対象として、建物のエネルギー消費構造の特性を明らかにすることを目的に以下の3点を示し、エネルギーの高消費型建物、高消費密度地区を明らかにした。 1)各種建物用途のエネルギー消費原単位 2)各区の建物構成とエネルギー消費量 3)広島市(5区)における建物のエネルギー消費密度マップ