抄録
全国の中で学校ビオトープの多い神戸市内小学校を対象に、その整備および利用状況に加えて、学校ビオトープを保有する学校の教員の意欲度を促す要因について検討した。その結果、神戸市内小学校に見られる学校ビオトープは、環境教育を主な目的として整備されており、全てにおいて水辺タイプのビオトープを保有しており、授業内では生物観察に特化した活用がなされていることが明らかになった。また、教員の意欲が高まると同時に、生態系貢献度意識の否定的意見が減少していることに有意な差が見られた。以上を踏まえ、今後の学校ビオトープの方向性について考察した。