環境情報科学論文集
Vol.17(第17回環境研究発表会)
会議情報

衛星積雪指標による10日間隔の全国積雪分布図
沢田 治雄
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 71-76

詳細
抄録

可視・近赤外および中間赤外を用いて積雪域を判別する指標S3をSPOT衛星Vegetationセンサの10日間合成データに適用した。地表観測において障害となる雲、その他のノイズは季節変動モデル処理(LMF処理)によって衛星データから削除した。地上データとして、日々のアメダスの積雪深データを利用し、SPOT衛星の10日間合成データと同様のアルゴリズムで対応する積雪データを作成した。このアメダスデータの処理によって、積雪日数が約30日以下の箇所では積雪が把握できないことが分かった。SPOT衛星データと地上データとの相関係数は0.90となったが、衛星データの方が過大推定となる傾向が確認された。一方、数ヶ月間の積雪のある場所でも衛星データでは識別できないことがあった。

著者関連情報
© {2003}(社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top