抄録
緑地の重要性の認識から、近年、自然環境に配慮された様々な緑地保全が行われている。しかし、都市とその近傍における緑地を対象として、面的分布の長期変化と変動傾向を継続して調査することは少ない現状にある。既存研究の発展として、本研究では、国土地理院発行1/25000地形図と衛星画像より算定する植生指標を分析に導入するとともに、解析対象を1940年に拡張し、経年的な緑地域変化とその変動傾向を図化した。結論として、緑地域の南西方向への減少傾向が確認されるとともに、緑地の細分化の傾向が明確に把握された。