昭和32年建設の武蔵野緑町団地建替の緑化に際し、既存樹木への思いを受けとめ、住民参加により緑の合意形成を行った。ここでは既存樹木の有効活用をグリーンバンク手法により保存、移植を行うとともに、建替工区内はもとより通常利用しない居住エリア(工区外エリア)の既存樹木も移植活用することができた。工区外移植を導入したことで、団地全体に分布した既存樹木の活用本数が33%増加し、段階的工事で1期の工区外移植の活用が有効であった。また、住民参加による合意形成をもとにした、期工区の細分化によって、既存樹木の保全緑化並びに緑化を推進されることが分かった。