p. 127-132
本研究は、建築物の壁面を緑化するに当たりどのような植物がどのような条件下でどのように生育するかを明らかにしようとした。導入種の選定は多くの種が挙げられているが、現実に壁面に利用する際、その手法と初期成長の状況は必ずしも明らかになっていない。大規模な壁面緑化を別として中小の建築物壁面をツル植物で緑化する場合、どの場所でどの種がどう生育するかを明らかにすることは、今後の壁面緑化を進める場合重要となる。この調査では方位による種の生育に違いがあること、用いた軽量土壌などの量的指針が示されたこと、導入種による生育の差がそれぞれ明確になり適応性がわかった。