観光による地域再生と経済活動再生のコンセプトが提示され、国土交通省を始めとした様々な機関や団体においてモデル事業の検討が進んでいる。このような中、茨城県中・北部では、茨城県ひたちなか市と群馬県高崎市を結ぶ北関東自動車道の施工が進んでおり、一部区間の供用が既に開始されている現状にある。高速道の全線供用により、北関東3県間の移動が容易になることから、観光を取り巻く人と自然の環境が大きく変わることが想定される。そこで、本研究では、自動車道沿線市町村を対象として地域に根ざす観光資源(歴史・文化・自然・施設・景観等)を既存資料の分析によって類型化するとともに、地理情報の分析により新たな観光資源を情報化することを試みた。