環境情報科学論文集
Vol.19(第19回環境研究発表会)
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地域LCA手法の開発に向けてのアプローチ
地域特性を考慮した間接効果の検討
李 一石伊坪 徳宏稲葉 敦松本 幹治
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p. 479-484

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抄録

近年、地方自治体が地域の特性を活かした政策や開発(地域事業)を積極的に取り込んでいるなか、その地域特性を考慮した評価が可能な新たなLCA方法として地域LCAが注目を浴びている。しかし、これまでの地域LCA事例の多くは、対象地域の事業によるエネルギー消費や輸送などの直接的な影響(直接効果)の地域特性については考慮しているが、対象地域内・外からの間接的な影響(間接効果)の地域特性については考慮していない。そこで本研究は、地域LCA手法の開発の方向性として、間接効果の地域特性を考慮することの重要性について検討するため、地域間産業連関分析と日本版被害算定型影響評価手法(LIME:Life cycle Impact assessment Method based on Endpoint modeling)を駆使して簡単なケーススタディーを行った結果、最終的なLCA結果における間接効果の地域特性考慮による影響が大きいことを確認した。

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© {2005}(社)環境情報科学センター
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