廃棄物処理・リサイクルに対する包括的な評価手法として、処理コスト、環境影響をライフサイクル影響評価手法(LCIA手法)により社会コスト化し、経済的波及効果として産業連関分析によってGDP誘発額を求めたものを合計するフルコスト評価を実施し、その有効性および現状の処理システムにおけるリサイクル効果の分析を行った。廃プラスチックを対象として代表的な9の処理技術についてフルコスト評価を行った。各処理技術の評価結果からセメント原燃料化、 RPF化のフルコストが低く、リサイクル効果が高い。また、現状の処理システムでは、全量焼却処理した場合に比べて約5割のフルコストを削減しており、その効果は経済価値として約794億円と算出され、リサイクル効果が大きいことが明らかとなった。