環境情報科学論文集
Vol.19(第19回環境研究発表会)
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短鎖塩素化パラフィンのリスク削減対策
恒見 清孝東海 明宏
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p. 545-550

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抄録

本研究では、短鎖塩素化パラフィンを対象に、主要発生源である金属加工事業所のリスク削減対策について検討した。まず、水生生物への影響が懸念されるスクリーニングレベル(HC5) を種の感受性分布の手法から算出した。次に、金属加工事業所と、排水の移動先となる下水処理場における物質の排出移動割合を推定し、周辺河川濃度がHC5を超過する懸念のある事業所の使用量を算定した。そして、事業所のリスク削減対策の手順を示し、物質代替に伴う費用を分析した。その結果、短鎖塩素化パラフィンを10t/年以上使用する事業所は自主管理の検討が望まれ、難加工工程をもつ事業所ほど物質代替に伴う追加費用が大きいことを明らかにした。

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© {2005}(社)環境情報科学センター
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