環境情報科学論文集
Vol.20(第20回環境研究発表会)
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統合評価モデルを用いた温室効果ガス安定化濃度目標下におけるイネ・小麦の潜在生産変化の国別影響評価
肱岡 靖明高橋 潔久保田 泉
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p. 19-24

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抄録
地球温暖化による危険な影響を回避するための具体的な温室効果ガス安定化水準を検討するためには、排出削減に要する努力と様々な分野別影響の大きさを、短期的・長期的な両方の視点を持ちつつ、総合的に評価する必要がある。そこで本研究では、1)排出削減の視点から温室効果ガス安定化シナリオに関する既存の知見を整理し、2)統合評価モデルを用いて安定化濃度目標下におけるイネ・コムギの潜在生産性変化の国別温暖化影響評価を行った。結果、厳しい安定化濃度目標を設定する場合には、何も対策を講じなかった場合と比べて影響を軽減しうる可能性が示唆されたが、目標達成には緊急で大幅な温室効果ガス削減に取り組まなくてはならないことが示された。
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© {2006}(社)環境情報科学センター
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