抄録
本研究では、東京都区部の病院を対象に、屋上庭園やその利用に係わる入院患者の意識をアンケートにより把握し、屋上庭園の利用実態、入院患者にとっての屋上庭園の意義、入院患者に配慮した屋上庭園の整備や管理のあり方を考察することを目的とした。その結果、様々な入院患者が開園時間を通じて屋上庭園を利用しており、緑とのふれあい、散策、軽運動、休息などの活動を行っていること、屋上庭園の利用によって得られる気分転換、精神の安定、気持ちの高揚など入院患者に及ぼす精神的な良い影響が認められること、今後、屋上庭園の配置とアクセス、歩行環境、植栽計画・管理などに関して特に留意すべきことなどが指摘された。