環境情報科学論文集
Vol.20(第20回環境研究発表会)
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富栄養化湖沼における季節変遷を考慮した底泥処理の検討
村上 和仁石井 俊夫瀧 和夫松島 眸
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p. 37-42

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抄録
富栄養化抑制技術としての底泥処理に着目し、水中のT-N、T-P、Chl.aの抑制率が季節変遷に伴ってどのように影響されるかについて、野外設置型モデルエコシステムによる検討を行った。その結果、Chl.a抑制率は植物プランクトンの量と質により変動し、特に各季節における優占種が大きく影響すること、夏季は空中窒素固定能を有する藍藻(Anabaena)が存在し、T-Nを抑制してもChl.aの抑制ができない可能性があること、および実湖沼環境を模した本実験においてChl.aの抑制に最も効果的な処理および季節は、DAF処理とCRM処理のハイブリッド処理を晩夏~秋季に行うことが効果的であると考えられた。
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© {2006}(社)環境情報科学センター
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