抄録
都市におけるヒートアイランド現象緩和のための建築設計ガイドラインにおいて歩行者空間等での地表面温度の上昇抑制,暑熱環境の緩和等の,計画・設計において配慮すべき事項が示されている。本論文は,舗装の熱特性が歩行環境に及ぼす影響について検討を行った。対象とした舗装は多色で自由なデザインを描ける保水性舗装と従来のアスファルト舗装であり,路面温度の測定値と気象データ等を数値解析の入力値として,人体の体温調節系モデルを組み合わせた温熱指標により各舗装の熱特性が歩行者に及ぼす影響の比較と保水性舗装の効果について確認を行った。