抄録
本研究では,白然生態系と産業の生態系サービスを通じた結合のESU: Ecosystem Service Use フレームフークを紹介する。森林生態系を対象として,その結合を評価し,産業連関分析等との連携を行うことで目本の32産業部門ごとのESUの傾向を分析した。「パルプ・紙・木製品」部門以外,森林の調整サービスが供給サービスより上回り,第一産業やエネルギー関係部門が高い直接・間接なESU値を示せた。本分析により産業セクターが生態系に関連する意思決定を行う際に生態系との相互作用を評価することの重要性が示唆された。