抄録
本研究は、大学生が就職活動先を選ぶ時に企業の環境配慮を考慮したりしなかったりした意図、就職活動の途中から考慮したりしなかったりした理由を明らかにすることを目的とした。ヒアリング調査から、環境配慮を考慮した裏には自己実現や倫理観、考慮しなかった裏には環境配慮の非優位性や当然性があったことが分かった。 また、途中から考慮したのは、重視度の高い基準で企業を選択した後に環境配慮という基準が生じた、企業で環境に携われる可能性について理解が深まった、考慮しなくなったのは、企業の環境配慮に差がなく選択基準足り得なくなった、企業選択の基準が確立される中で環境配慮が除外されたといった理由によることが分かった。