ヒアリング調査の結果，長崎県はISO14001 の認証取得の６年後，認証を辞退し，ISO14001 をベースにした独自EMS に取り組んでいることが分かった。そこで，他の都道府県においても長崎県の取組との共通点があるのではないか，という仮説をたててアンケート調査をおこなった。その結果，27 の都道府県がISO14001 を認証取得した後，ISO14001 をベースにした独自のEMS に転換していた。独自のEMS では，大幅にコストダウンを実現していただけでなく，監査対象の範囲も本庁舎のみから地方機関まで広げていた。その一方でEMS 担当者の人数は，同じか減っていた。これらは，長崎県の取組と同じであった。一方で，外部評価は半数近くが実施していないなど，都道府県によって対応が分かれる項目も見られた。
