環境情報科学論文集
Vol.29(第29回環境情報科学学術研究論文発表会)
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マテリアルフローからみた八丈島の特性評価
白井 浩介栗栖 聖齊藤 修荒巻 俊也花木 啓祐
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p. 171-176

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抄録
離島は閉鎖性,隔絶性により独自の特性があると考えられるため八丈島をケーススタディとしてマテリアルフローを調査することでその特性を定量的に把握することを目的とした。用いる数値は統計資料だけでなく,各事業所への直接の聞き取りを行った。結果は,砂浜維持のための砂利・砂等の鉱産物により重量で約10 倍の移入超過であり,一人一日当たりごみ排出量も1,394(g)と全国の値975(g)と比べ大きかった。汚泥,建築廃材はほとんどが循環利用されているが,一般廃棄物については島内にリサイクル施設が存在せず,資源ごみはすべて島外へ移出されていた。以上より八丈島は物質循環性が低くなってしまっていることが明らかとなった。
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© 2015 (社)環境情報科学センター
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