抄録
本研究では、三重県名張市つつじが丘地区を対象として、公園の再整備における住民参加の状況や空間像を整理した上で公園づくりへの住民参加と利用・愛着との関連性の解明を目的とする。明らかになったことは、1)受託団体による公園の計画に団体メンバー以外の住民が直接関わることは少ないこと、2)公園の再整備内容はベンチ・テーブル・遊具の設置が多く見られること、3)維持管理の内容は市との委託契約している除草作業・公園の清掃・樹木の剪定の他にイベントを開催している団体が見られたこと、4)住民主体による再整備が進んでいる公園では利用頻度・愛着が共に高くなること、5)活動を認知し、実際に参加したことがある人は公園の利用が多くなり、且つ愛着度も高くなること、である。