主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 263-266
ラオスの農山村の一般的な燃料は薪炭であり,森林から採取して利用している。持続的な森林利用を計画するため,地域住民の森林利用実態を明らかにし,日常的に利用される薪消費量と薪消費量から推定される森林資源量を明らかにした。その結果,対象村ではCratoxylum sp.とPeltophorum dasyrachis の2 種類の樹木が利用全体の6 割を占めていた。平均すると各世帯は約2 千kg の薪を年間消費しており,村全体では271 千kg の薪消費量であった。これは,村の休閑林の約16ha に相当する森林資源量に相当した。