環境情報科学論文集
Vol.29(第29回環境情報科学学術研究論文発表会)
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北海道岩見沢市におけるTerraSAR-X 2 重偏波データによるイネの生育モニタリング
野田 萌薗部 礼谷 宏王 秀峰小林 伸行
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p. 61-66

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抄録

合成開口レーダ(SAR)によって取得した複数の偏波データを活用して散乱成分を分解する手法が提案されている。本研究ではTerraSAR-X によって取得された2 重偏波データ(HH/VV)にm-chi Decomposition を適用することにより,散乱成分を3種類に分解した。そのうち2回反射成分を用いることによって,移植栽培の稲作付地に対しては0.79,直播栽培の水稲作付地に対しては0.60,両方をまとめた場合は0.70 の決定係数で自然草高を推定するモデルを作成することができた。多くの植物において,主要な散乱パターンとして認識されている体積散乱成分と自然草高間の決定係数は0.32 から0.48 であり,2 回反射成分ほど良好ではなかった。これはXバンドマイクロ波に対するイネの応答特性を示すものである。

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© 2015 (社)環境情報科学センター
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