環境情報科学論文集
Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
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音声データと緑被率の関係に関する基礎研究
音による生態系評価へ向けて
相野田 幸司田中 章
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p. 139-144

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抄録

現在の環境アセスメントにおける生態系評価は,①時間と労力を要する,②定量的評価より定性的評価が主体で主観的な評価が多い,③調査者の知識によって評価結果が左右される,④他の評価項目との関係性はほとんど考慮されていないなどの課題がある。今後は近年の簡易アセスの要求と共に,簡易的かつ定量的な生態系評価の必要性が高まるだろう。本研究は,音による簡易的な生態系評価の可能性の検討を目的とし,音声データの自然音と人工音の割合の解析による周囲の生態環境把握に着目し,屋外収音調査を行なった。結果,昼間(6am-6pm)における各調査地の音声データと周辺緑被率,さらには植生の階層構造の間に正の相関が認められた。

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© 2016 (社)環境情報科学センター
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