主催: 一般社団法人環境情報科学センター
p. 225-230
人々が身近な場所で緑地の恩恵を享受できる,住宅系市街地の創出は,都市計画の重要課題の1 つである。本研究では,地域住民が緑化地の景観的便益を享受することを前提とした,緑化候補地配置の探索に関わる基礎的な研究を行った。具体的には,施設配置問題に広く用いられている, 整数計画法を応用し,地域住民の緑地へのアクセシビリティを考慮した,効率的な緑化候補地配置パターンを探索可能な最適化モデルの構築を試みた。そして,このモデルを沖縄県浦添市に適用し, 地理情報システム(GIS)を用いて,簡単な緑化条件を設定し,数値実験を行った。