環境情報科学論文集
Vol.30(第30回環境情報科学学術研究論文発表会)
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テキストマイニングによる環境問題に関心を持つきっかけの分析
西村 武司大西 有子マレー ハイン谷口 真人
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p. 255-260

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抄録

要旨:本稿の目的は,テキストマイニングによりアンケート調査の自由回答の記述内容を分析し,市民が環境問題に関心を持ったきっかけについて検討することである。コレスポンデンス分析の結果,(i)関東地方居住者は東日本大震災,近畿地方居住者は琵琶湖の水質や大気汚染,(ii)若年層は学校教育,高齢層は仕事や地域社会活動,子育て世代は子供をきっかけとして環境問題に関心を持ち,(iii)マスメディアを情報源としたり,将来に不安を抱く市民は環境問題に関する知識の主観的評価が低い一方,仕事や地域社会活動,学校教育を通して関心を持ったり,環境に対する好意的な感情や価値観を有する市民は知識の主観的評価が高いことが明らかになった。

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© 2016 (社)環境情報科学センター
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