環境情報科学論文集
Vol.32(第32回環境情報科学学術研究論文発表会)
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研究論文
インドネシアの国立公園におけるガバナンスによる森林保全効果
高橋 進ダルマワン アリフ
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p. 7-12

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抄録
本研究では,インドネシアにおける森林保全効果について,地域住民への対応の違いなどガバナンスの異なる2国立公園で比較した。森林への大規模な違法侵入が見られるブキット・バリサン・スラタン国立公園では,原生林を含む森林減少率の著しい増加がみられ,原生林はコーヒー・プランテーションに転換された。一方,住民との協働管理が行われているグヌン・ハリムン・サラック国立公園では,森林減少率は小さく,ガバナンスの違いによる森林保全効果が明らかになった。 また両公園とも,核心的な保護ゾーンでは,原生林の減少は小さく,ゾーニング効果も認められた。
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© 2018 (社)環境情報科学センター
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