新潟県佐渡市の住民を対象に,佐渡市内で進められているトキ保護に関し,現状の意識を把握するためのアンケート調査を2014 年と2019 年に実施した。調査項目の中の環境教育に関する4つの質問を取り上げ,二つの調査結果を比較し分析を行った。トキ保護のために環境教育や啓発活動が必要かについては,両調査ともに3/4 が必要であると回答した。環境教育の対象者は佐渡市全域の大人とこどもが,環境教育の内容はトキに限らず佐渡の自然環境全般について扱うことが,そして環境教育の方法には学校教育,広報誌の活用や研修会・講習会の開催,ポスター等を用いた広報活動などさまざまな手法が選択された。5年を経た二つの調査はほぼ同様の結果となった。