環境情報科学論文集
Vol.33(2019年度 環境情報科学研究発表大会)
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コミュニティへの関与実態と関与意向が居住地選好に与える影響
*近藤 紀章中野 桂田中 勝也
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p. 347-352

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抄録

本研究は地域活動や日常の移動といったコミュニティへの関与が居住地選好に与える影響をSC の観点をふまえて考察をおこなった。ボンディング型SC のうち故郷や出身地,治安のみが転居を防ぐ要因になりうるものの,近隣とのつきあいや土地柄は転居の要因になりうる。ブリッジング型SC では,職業や転居経験,自己実現活動を含む項目が転居要因になりうる。駅まで徒歩とバスで移動する人は,移動手段が転居の要因になりにくい。この結果,周辺自治体と連携しつつ,暮らしの魅力を相互に高めるとともに不便さや不満を補完しあう関係が成立するように,圏域的な視点を持った戦略が重要である。

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© 2019 (社)環境情報科学センター
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