主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2020年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 34
開催地: オンライン
開催日: 2020/12/11 - 2020/12/18
p. 139-144
渓流域でのサクラマスへ産卵環境の提供を事例として、作業者の身体負荷量を考慮し検討した結果、次の知見が得られた。1)1 日の活動時間は6 時間以内とし、そのうち造成作業は3 時間以内で完了する。2)造成面積は約2m2、適材の適量は約330kg。3) 造成数は4 か所を基準とする。4)造成環境の条件は次のように整理された。①「採集」は、河道に近接する陸域にて適材が約330kg 以上密に堆積する場所で実施する。②「整地」は、河床の掘り起こし作業が少なく、かつ、適材投入後の水深が30 ㎝程度となる場所で実施する。③「運搬」は、採集地から造成地までの経路ができるだけ陸域となる場所を選定する。 以上の条件は、渓流域における持続的な環境修復活動への重要な知見となる。