主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2020年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 34
開催地: オンライン
開催日: 2020/12/11 - 2020/12/18
p. 67-72
インドネシアの火山噴火災害からの復旧過程におけるコミュニティ・レジリエンスを測定するため,複合的手法を用いた。研究対象とした3 つの集落は噴火によって避難を余儀なくされたが,元の場所に戻り、集落を再建した。アンケート調査の結果,対象集落のレジリエンス指標(IPCR)は 4.06 で,高いレジリエンス能力を示した。また,インタビュー調査からも,高いコミュニティ・レジリエンス能力が明らかになった。中央政府などとの政治的関係は弱いが,災害前に比べ,災害後のレジリエンス能力の方が高いと評価された。噴火災害・避難と故郷再建という住民の社会的意思決定によってレジリエンス能力が強化されたと考えられる。