主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2020年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 34
開催地: オンライン
開催日: 2020/12/11 - 2020/12/18
p. 61-66
内湖は人の手が適度に加わることで維持できる2 次的自然であるため,その保全・管理においては地域住民の日常的かつ継続的な関わりが求められる。本研究では,琵琶湖と内湖の関係および水環境保全政策への信頼に着目し,内湖の保全・管理活動への住民の主体性に影響を与える要因について明らかにすることを目的としてアンケート調査を実施した。得られた561 件の回答を用いて共分散構造分析を行った結果,次の点が明らかになった。(i) 琵琶湖の価値や政策への信頼性は内湖のそれらに影響を与えている,(ii) 水環境保全政策への信頼が高いほど住民が主体的に活動する意欲が高い,(iii) 琵琶湖および内湖の価値評価が活動の主体性に最も影響する。