環境情報科学論文集
Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
小地域を基礎単位とする家庭系ごみ収集車両の走行状況の分析と二酸化炭素排出量の試算
鳥居 駿鍋島 美奈子
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キーワード: 小地域, 運搬距離, 収集距離
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p. 143-148

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抄録

人口減少や家庭ごみの減量化に伴い,ごみ収集システムの見直しが求められている。本論文では,大阪市城北事業所のごみ収集車の走行経路をGIS に入力し,道路総延長と走行距離の相関関係を解析し,小地域を基礎単位とする収集エリアを設定し,家庭系ごみ収集にかかるCO2 排出量算出モデルを構築した。このモデルでは,工場位置や人口に応じて,2段階のエリアを設定し,走行距離を推定し,収集車の燃費を考慮したCO2 排出量を推定する。このモデルを用いて,焼却工場の数や位置,ごみ排出量原単位と人口を変化させたケーススタディを行い,2015 年人口・原単位のケースでは,収集車からのCO2 排出量は運搬時が8割,収集時が2割を占めることなどが分かった。

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© 2021 (社)環境情報科学センター
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