環境情報科学論文集
Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
ゼロカーボンシティ宣言をした小規模市町村での活用を目的とした「地域炭素循環率」の提案
重 浩一郎坂口 芳輝坂巻 隆史西村 修
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p. 149-154

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抄録

2050 年ゼロカーボンシティ宣言を行った人口1 万人以下の市町村では9.8%にとどまる。そこで,再生可能エネルギーによるCO2削減量と森林のCO2吸収量との和のCO2排出量に対する割合を「地域炭素循環率」と定義し,宣言をしたものの実行計画未策定の170 市町村を対象に現状を分析した。その結果,既に27 市町村でゼロカーボンシティであるとも言える地域炭素循環率100%以上であった。100%を超えた市町村は,森林吸収量が多く,再生可能エネルギー導入ポテンシャルに対する活用率が低い特徴が明らかになった。2050 BAU 排出量推計では,人口減少により地域炭素循環率100%以上の市町村が43 に増加すると見積もられた。

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