主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: Vol.35(2021年度 環境情報科学研究発表大会)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/12/06 - 2021/12/12
p. 149-154
2050 年ゼロカーボンシティ宣言を行った人口1 万人以下の市町村では9.8%にとどまる。そこで,再生可能エネルギーによるCO2削減量と森林のCO2吸収量との和のCO2排出量に対する割合を「地域炭素循環率」と定義し,宣言をしたものの実行計画未策定の170 市町村を対象に現状を分析した。その結果,既に27 市町村でゼロカーボンシティであるとも言える地域炭素循環率100%以上であった。100%を超えた市町村は,森林吸収量が多く,再生可能エネルギー導入ポテンシャルに対する活用率が低い特徴が明らかになった。2050 年BAU 排出量推計では,人口減少により地域炭素循環率100%以上の市町村が43 に増加すると見積もられた。