本研究は,対馬市をフィールドに設定して行った,大学生の体験型の4泊5日の環境教育プログラムについて,14 か月後にフォーカス・グループ・インタビューを行ったものを分析したものである。FGI で語られたことを逐語録として整理し,その分析にはSCAT を用いた。プログラムに参加してから14 か月経た後でどのような意識を把持していたかについては,「環境教育実践者としての基本的な能力」「アピールできる特別な体験」「物事を判断する際の多角性」「伝達する側が留意すべき意識の在り方」「適切に整理し発表することができる力」の5点が析出された。