環境情報科学論文集
Vol.36(2022年度 環境情報科学研究発表大会)
会議情報

研究論文
都市公園に対する近隣住民の愛着と利用形態との関連性
靱公園周辺地域を事例として
豊田 泰史大塚 芳嵩今西 純一
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 8-13

詳細
抄録

地域への場所愛着が都市における市民参画を促進させるとして,まちづくりにおいて注目されている。そこで,本研究では,都市公園という都市の構成要素に注目し,近隣住民が抱く都市公園への場所愛着の現状と,公園への愛着と公園利用形態との関連を検証した。調査は大阪市内の靱公園周辺に在住する住民を対象に郵送式の質問紙調査で行った。その結果,70%の近隣住民は靱公園や近隣地域に対して愛着を抱いていることが分かった。また,靱公園への愛着は,場所愛着の下位尺度では情緒的愛着と社会的愛着によって説明された。さらに,利用形態では親しい人との利用と利用期間の長さが靱公園への愛着に関連していることが示唆された。

著者関連情報
© 2022 (一社)環境情報科学センター
前の記事 次の記事
feedback
Top