環境情報科学論文集
Vol.37(2023年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
日本の2050 年カーボンニュートラル達成に向けた排出削減と二酸化炭素除去
IPCC 第6 次評価報告書シナリオデータを用いた分析
坂本 将吾富田 基史
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p. 128-133

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抄録

日本は2050 年カーボンニュートラル(CN)達成を掲げているが,目指すべきCN の態様は定められていない。本研究では,CN 達成に向けた検討に資することを目的に,IPCC 6 次評価報告書シナリオデータベースを用いて,日本の2050 CN 達成時の残余排出量と二酸化炭素(CO2)除去量を分析した。その結果,CN 達成時の残余排出量・CO2除去量について,シナリオ間の幅を定量的に示した。この幅に対応して,CN に至るまでの残余排出量の削減とCO2除去の拡大はシナリオごとに異なる進み方を示しているが,排出削減重視で進むシナリオが大部分を占めており,CO2除去重視のシナリオは限られていることを明らかにした

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