市民の現在のプラスチック削減への行動や,今後の市民のプラスチック削減への行動意図に影響をおよぼす要因について,アンケート調査とその結果の分析に基づいた考察を行った。 その結果,多くの人が普段からプラスチックごみ削減行動を実践していることがうかがえた。重回帰分析の結果,家庭内でのコミュニケーションが,プラスチックごみ削減の実施度に関連があることを明らかにした。プラスチックごみ削減行動を促進するには,プラスチック製品の使用を控えるための工夫などを家庭内で話すきっかけを作ることが重要と考えられた。さらに,「ごみ問題」「生物の種の減少問題」に関心を持ってもらうことが重要である。