環境情報科学論文集
Vol.37(2023年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
都市構造物を対象とした世代間の同一性判定による建設資材ストック・フロー推計
太田 裕也山下 奈穂蛭田 有希白川 博章谷川 寛樹
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p. 195-201

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抄録

耐用年数を迎えた都市構造物や気候変動による自然災害の増加によって,都市に蓄積された物質ストックが将来大量に廃棄物として発生することが懸念される。都市構造物ストックの定量化は,将来の新規投入・排出フローの予測や今後の適切な維持管理計画を検討する上で重要な役割を果たす。本研究では,地理情報システムを活用し,日本全国の建築物と社会基盤施設の建設資材ストックを推計し,経時的な物質動態を明らかにした。2020 年の建築物の建設資材ストックは11,800 百万t,社会基盤施設は7,400 百万t と推計された。また,建築物の着工床面積は1 年あたり117 百万m2,滅失床面積は76 百万m2 であった。

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© 2023 (一社)環境情報科学センター
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