主催: 一般社団法人環境情報科学センター
会議名: 2023年度 環境情報科学研究発表大会
回次: 37
開催地: 日本大学会館
開催日: 2023/12/18
p. 33-39
太陽光(PV)発電量と電力需要の予測精度が地域電力システムにおけるコスト,CO2 排出量,バッテリー容量に与える影響を分析した。予測手法によって総コストが最大38%,最適バッテリー容量は最大60%削減され,予測手法の選択がコストとバッテリー容量に影響を与える。CO2 排出量はPV 規模が増大することで削減されるが,削減効果は予測手法によって変動する。PV 規模を増加させることで削減されるCO2 排出量が精度の低い予測手法では8%,精度の高い予測手法では15%となった。不足及び余剰インバランス率はバッテリーと自家発電装置の導入によって減少し,さらに精度の高い予測手法を用いることで削減効果が高まる。