環境情報科学論文集
Vol.37(2023年度 環境情報科学研究発表大会)
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研究論文
PV 発電量と電力需要の予測の不確実性が地域電力需給システムに与える影響
佐藤 聖史吉田 好邦
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p. 33-39

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抄録

太陽光(PV)発電量と電力需要の予測精度が地域電力システムにおけるコスト,CO2 排出量,バッテリー容量に与える影響を分析した。予測手法によって総コストが最大38%,最適バッテリー容量は最大60%削減され,予測手法の選択がコストとバッテリー容量に影響を与える。CO2 排出量はPV 規模が増大することで削減されるが,削減効果は予測手法によって変動する。PV 規模を増加させることで削減されるCO2 排出量が精度の低い予測手法では8%,精度の高い予測手法では15%となった。不足及び余剰インバランス率はバッテリーと自家発電装置の導入によって減少し,さらに精度の高い予測手法を用いることで削減効果が高まる。

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© 2023 (一社)環境情報科学センター
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